耐震性能について
耐震性能について
マイホーム計画をスタートすると、新しいお家でしたいことや、叶えたいことが膨らみ、多くのご家族様が、「デザイン」「間取り」「設備」などを優先的に考え始めることは、当然のことだと思います。
ですが、ご家族の生活を第一に守っていくうえで、
最も優先して考えなければいけない事は、「耐震性能」だと考えます。
日本が世界でいちばんの地震国ということはご存知ですか?
世界の地震の約5回に1回が日本で起きています。
近年、起きた地震で特に有名な地震が、
■1995年1月 阪神淡路大震災
■2004年10月 新潟県中越地震
■2011年3月 東日本大震災
■2016年4月 熊本地震
※震度7以上を計測
※被害の数をグラフで記載
誰も予期せぬ地震は、多くの死者や被害が発生しました。
住宅においても、全壊や半壊、小規模の損傷まで含めると、その被害は数知れないほど、
確認されています。
地震は、いつどこで起きるかわからないので、事前の対策が不可欠になります。
住宅を建てる上で、大切な指針のひとつが、「耐震等級」になります。
2020年に施工された住宅品質確保促進法(品確法)によって定められている住宅性能表示で、建物の強さの指針となるものです。
これは、家づくりを進める上で重要な指標の一つになります。
耐震等級は、壁の量や接合部、そして基礎などさまざまな検討項目に基づいて
1~3の数値表示による3段階の等級で表せます。
【耐震等級1】【耐震等級2】【耐震等級3】
数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度。(建築基準法同等)
「耐震等級2」
等級1で想定される1.25倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない
「耐震等級3」
等級1で想定される1.5倍の地震が起きても倒壊・崩壊しない
ただし、等級の数字が大きければ大きいほど一般的には耐震強度が高いと思われがちですが、一概にそうとはいえない部分もあります。
同じ耐震等級でも、計算方法の違いで、耐震強度の大きな違いが出ます。
構造計算には、大きく分けて
■仕様規定
■性能表示計算
■許容応力度計算
の3つに大別できます。
その中でも、特に安全性の高い計算方法が、
「許容応力度計算」になります。
仕様規定、性能表示計算に比べて、全ての検討項目において詳細に計算を行うため、
他の計算に比べ構造に関する知識と経験が必要になります。
■耐震について特に大切なポイント
- ①建物は、極力軽い方が耐震性が強い。
- ②耐力壁の量は、多い方が耐震性が強い
- ③耐力壁や金物は、バランスよく配置されていることが望ましい。
- ④床の耐震性能(水平構面)は、しっかり検討する事。
シンズクラフトでは、お客様からの特別なご要望が無い限りは、
全棟構造計算(許容応力度計算)を実施し、耐震等級3のお家をご提案いたします。
※耐震等級3について
一棟一棟の設計には違いがあり、一定の条件を満たす必要があります。
証明書の発行には第三者機関の設計審査手続きが別途必要となります。
■耐震等級3にするメリット
耐震等級3にすることにより、地震保険の割引制度があります。
耐震等級3は、50%割引
耐震等級2は、30%割引
耐震等級1は、10%割引
が適用されます。
※割引を適用するには、
「建設住宅性能評価書」
「耐震性能評価書」が必要になります。