スタッフブログ

2026年3月17日

【契約金は現金?】「フルローン」でも手出し0円ではない?家づくりで現金が必要なタイミングとは?

こんにちは。
シンズクラフトの代表の小野寺伸也です。

住宅ローンの融資範囲が広がり、手元の貯蓄を減らさずに家を建てられる「フルローン」が一般的になっています。

しかし、実際の家づくりにおいては、銀行から資金が振り込まれるよりも前の段階で、
現金での支払いがどうしても必要になるタイミングがいくつか存在します。

せっかくの新しい住まい。

家具選びや新生活の準備を心置きなく楽しんでいただくためにも、想定外の出費で慌ててしまう状況は避けたいものです。

今回は、資金計画を円滑に進めるために知っておきたい「現金の出番」について、
最新の情報に基づき整理してお伝えします。
この記事を通して、いつ、どのくらいの準備をしておけば心にゆとりを持って家づくりをスタートできるのか、
その具体的な目安を掴んでいただけます。

住宅会社のスタッフとテーブルを囲み、図面を見ながら打ち合わせをする夫婦の様子。

この記事でわかること

なぜ「フルローン」なのに現金が必要なのか

住宅ローンのなかには、建物や土地の代金だけでなく、
登記費用や火災保険料などの「諸費用」まで一括して借りられる商品があります。
これが「フルローン」と呼ばれる仕組みです。

ここで注意が必要なのは、「ローンが実行(お金が振り込まれる)されるタイミング」です。

通常、銀行からまとまった資金が振り込まれるのは、土地の代金を支払う「土地決済時」や、
建物が完成して鍵をお渡しする「お引渡し時」となります。

そのため、それより前の段階で発生する支払いについては、一度ご自身の手元の現金から支払う必要があります。

家づくりの計画を立てる際、「いくら借りられるか」だけでなく、
「いつまでにいくらの現金が必要か」という支払いのスケジュールを把握しておくことが大切です。

木目調のテーブルの上に置かれた普通預金通帳、印鑑、電卓のクローズアップ。

現金が必要になる5つの主要なタイミング

家づくりの工程において現金が必要になる代表的なステップを、具体的な金額の目安とともに順番に確認していきます。

1. 土地の契約時(手付金)

希望の土地が見つかり、不動産売買契約を結ぶ際に不動産会社へ支払うのが「手付金」です。

目安:土地代金の5%〜10%程度が一般的

具体例
① 2,000万円の土地:手付金100万円〜200万円
② 3,000万円の土地:手付金150万円〜300万円
※状況により、50万円〜100万円などの定額で設定される場合もあります。

「不動産売買契約書」の書類と、その上に置かれた小さな家の形のオブジェ。

2. 契約書の印紙代

住宅会社と「建築請負契約」を結ぶ際や、不動産売買契約の際に、契約書に貼る印紙の代金が必要になります。

印紙代: 建築請負契約(軽減措置適用)の場合、契約金額により異なります。

<例えば3,000万円の契約なら1万円、5,000万円の契約なら3万円となります。>

※シンズクラフトでは、
ご契約時に契約金などの費用をいただくことはございませんが、この「印紙代」は規定に基づき、
現金でのご用意が必要となります。なお、軽減措置は2027年3月31日まで延長されています。

3. 地盤調査費

建築現場で地面を掘り進める大きな重機のドリル部分と地盤調査の様子。

4. 住宅ローン手続き費用(つなぎ融資)

つなぎ融資の利息: 建物が完成する前に土地代や着工金を支払うための「つなぎ融資」を利用する場合、
その利息分を現金で精算することがあります。
つなぎ融資の金利は2〜4%程度と住宅ローンより高めに設定されているため、融資期間中の利息負担に注意が必要です。

5. 地鎮祭などの行事

青空の下、テント内で神主が祝詞を奏上し、施主家族が参列している地鎮祭の風景。

ローンに「入れられるお金」と「入れられないお金」

何がローンで賄えるのかを整理したものが以下の表です。
金融機関によって詳細は異なりますが、一般的な目安としてご活用ください。

項目ローン可否支払いタイミング
建物本体・付帯工事費着工・中間・完成時
土地代金土地引渡し時
登記費用・火災保険料完成・引渡し時
土地の契約手付金×※土地契約時(初期)
契約書の印紙代×各契約時
地鎮祭の御初穂料×地鎮祭当日
家具・家電・カーテン×入居前後

※「後で充当」とは:契約時に現金で支払った土地の手付金などは、最終的に土地代の一部として差し引かれます。
実質的には借入額に含まれる形となりますが、契約の時点ではまだローンが実行されていないため、
その場では必ず現金での用意が求められます。

※家具・家電について:原則として住宅ローンには組み込めません。
ただし、造作家具やビルトイン食洗機、床暖房など「建物の一部」とみなされるものは含められる場合があります。

現場でよくある「資金計画」の気づき

以前、岸和田市で家づくりを検討されていたご夫婦とお話ししていた際のことです。

「今はフルローンが主流だから、手元の貯金はすべて新しい家具や家電の買い替えに充てられますよね」と、
新生活への期待を膨らませていらっしゃいました。

確かに最終的な総額はローンで賄えるのですが、実は土地の売買契約などの
「家づくりが本格的に動き出す初期段階」で、まとまった現金(手付金など)が必要になるルールがあります。
この「支払いのタイミング」については、意外と見落としがちなポイントです。
ご夫婦は「お金が必要になる『順番』まで考えておかなければならないのですね」と、
非常に冷静に、かつ真剣に耳を傾けてくださいました。

こうした「いざという時に慌てること」がないよう、
シンズクラフトでは最初のステップとして「個別資金計画」を丁寧に行っています。
建物や土地の代金はもちろん、どの時期に, いくらの現金が必要になるのかをあらかじめ表にして「見える化」します。
全体像を先にお伝えすることで、お客様が最後まで安心して、
楽しんで家づくりを進める環境を整えることを大切にしています。

プロジェクターに映し出されたカレンダーを見ながら、資金計画セミナーに参加する家族の様子。

安心して進めるために、どれくらいの現金を持つべきか

「手出し0円」は理論上可能に見えても、実務上は一定の現金を手元に残しておくことが推奨されます。
私たちは、総予算の「2%〜5%程度」は予備費を含めた現金として持っておくことをお話ししています。

例えば、3,000万円の家づくりであれば、60万円〜150万円ほどとなります。
「今の貯蓄で足りるだろうか」と不安を感じる必要はありません。

シンズクラフトでは、お客様の現在の貯蓄状況や家計を丁寧に伺い、
どのタイミングでいくら必要になるかを一緒に確認しながら、無理のない計画を組み立てていきます。

無理のない計画のためのチェックリスト

一人一人の暮らしに合わせた「資金計画」を

家づくりは、建物を完成させることが目的ではなく、
その先にある新しい暮らしが心地よく続いていくことが本質であると考えています。

だからこそ、私たちは「借りられる金額」ではなく、
「建てた後も無理なく返していける、安心して暮らせる金額」を一緒に考えます。
地域の土地相場や、最新の補助金制度なども踏まえながら、プロの視点で助言させていただきます。

「まずは何から考えればよいのか分からない」という方は、ぜひシンズクラフトの「資金セミナー」をご活用ください。

営業を目的とする場ではなく、皆さまが正しく、
納得して家づくりを判断できるようになるための学びの場として運営しております。
お金の不安が整理されることで、間取りやデザインの打ち合わせをより純粋に楽しんでいただけるようになります。

木の温かみがある勾配天井のリビングと、整理されたキッチン・ダイニングの室内風景。

【結論】家づくりで現金が必要なタイミングと心構え

住宅ローンを利用する場合でも、土地の契約手付金、印紙代、地鎮祭の御初穂料など、
融資が実行される前に現金で支払うべき費用が必ず発生します。
資金ショートを避けるためには、総予算の2〜5%程度を事前に準備し、
いつ支払いが発生するかを工程表と照らし合わせて把握しておくことが重要です。

完成した新しい家の前で、笑顔でテープカットを行う若い夫婦と小さなお子様の家族写真。

シンズクラフトの施工エリアについて

シンズクラフトは、ただ家を建てるだけでなく、住まいの成長を共に見守る存在でありたいと考えています。
そのため、貝塚市を中心とした下記の近隣エリアに絞って、一棟一棟丁寧に向き合っています。

「施工エリア一覧」

貝塚市・岸和田市・泉佐野市・和泉市・熊取町・泉南市・阪南市・田尻町・泉大津市・
高石市・忠岡町・河内長野市・大阪狭山市・堺市

地域密着だからこそできる細やかなサポートを心がけております。施工エリア外の近隣地域につきましては、状況により対応可能な場合もございますので、一度弊社担当までお問い合わせください。家づくりに関する小さなお悩みでも、個別相談にて丁寧にお伺いいたします。

※本記事の内容は2026年3月時点の情報に基づいています。税制や金融機関の商品内容は変更される場合がありますので、実際の家づくりの際は最新情報をご確認ください。

※住宅ローンの条件や諸費用の組み込み可否は、金融機関や個別の状況により異なります。