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2026年7月17日

【設定温度28℃は誤解?】
エアコンの正しい使い方で、夏の電気代を賢く抑える方法をご紹介

こんにちは。
貝塚市の工務店、シンズクラフトの代表、小野寺伸也です。

「エアコンの設定温度、これで合っているのかな」「賃貸だから、節電の工夫にも限界がある」——夏が近づくと、そんな声をよく耳にします。

実は、エアコンの使い方には、賃貸住宅・一般的な戸建て・高気密高断熱の住宅にかかわらず共通する基本があり、そのうえで住まいのタイプによって少しずつ工夫のポイントが変わってきます。

この記事では、今日から実践できる基本の使い方から、高性能住宅ならではの考え方、速度電気代にもつながる簡単なセルフメンテナンスまで、順を追ってご紹介します。

ご夫婦でお読みいただき、暮らしの参考にしていただければ幸いです。

明るく開放的なリビングで、壁面に設置された白いエアコンに向けてリモコンを操作する手元のクローズアップ。

そもそも「設定温度」と「室温」は違うものです

エアコンを上手に使う第一歩は、「設定温度」と「実際の室温」はイコールではないと理解することです。

この違いを知らないまま設定温度だけを下げてしまうと、思ったより電気代がかさんでしまうことがあります。

環境省が推奨する目安は「室温28℃」

環境省の資料によると、快適性を大きく損なわない範囲で省エネルギーも意識できる室内温度の目安として、夏は28℃、冬は20℃が紹介されています。

ここで注意したいのは、この28℃という数字はエアコンの「設定温度」ではなく、あくまで部屋の中で実際に測った「室温」の目安だという点です。

つまり、設定温度を28℃にしたからといって、必ずしも室温が28℃になるわけではありません。

住まいの気密性や日当たり、部屋にいる人数、建物の構造によって、設定温度と実際の室温にはズレが生じます。

マンションの中層階と一戸建ての1階では、同じ設定温度でも体感がまったく異なることも珍しくありません。

「28℃に設定しているのに暑い」と感じる場合は、無理に我慢するのではなく、温湿度計などで実際の室温を確認しながら、体調を優先して調整することが大切です。

特に夏場は室温の上昇が熱中症につながるおそれもあるため、我慢のしすぎには注意しましょう。

また、湿度が高いと同じ温度でも体感が暑くなりやすいため、除湿(ドライ)機能を上手に使い分けることも、快適さと節電の両立につながります。

室温28.1度、湿度58パーセントを表示する、リビングの木目調の棚に置かれたシンプルなデザインのデジタル温湿度計。

なぜ「自動運転」がおすすめなのか

「風量を弱にした方が電気を使わなさそう」と考える方も多いのですが、実はこれは誤解につながりやすいポイントです。

風量を「弱」に固定してしまうと、部屋が快適な温度になるまでに時間がかかり、その間ずっと運転を続けることになるため、かえって「自動」運転よりも電力消費量が増えてしまう場合があります。

エアコンは、運転を開始してから設定温度に到達するまでの間にもっとも多くの電力を使う仕組みになっています。

そのため、最初は強めの風で一気に室温を整え、目標の温度に近づいたら風量を落として運転を続ける「自動運転」の方が、無駄なく効率的に部屋を快適に保てます。

賃貸住宅にお住まいの方も、これから高性能な住まいを検討されている方も、まずは「自動運転を基本にする」という考え方を押さえておくと、日々の節電の土台になります。

白を基調とした室内の壁面に設置され、吹き出し口のフラップが開いているシンプルな壁掛け式エアコン。

高気密・高断熱住宅だからこそできる、エアコンの使い方

高性能な住宅にお住まいの方、またはこれから高気密・高断熱の家づくりを検討されている方には、一般的な住宅とは少し異なる使い方が向いています。

結論からお伝えすると、高性能住宅では「こまめに消す」よりも「一定運転を保つ」使い方の方が、快適性と省エネの両立につながりやすい傾向があります。

家じゅうの温度差が生まれにくい仕組み

高気密・高断熱の住宅は、外気の影響を受けにくいため、一度快適な室温になると、その状態を保ちやすいという特徴があります。

シンズクラフトでは標準でUA値0.46、気密性能はC値0.5以下を基準としており、こうした性能の住宅では、リビングのエアコン一台で家全体の温度ムラが抑えられているというお声を、実際にお客様からいただくことも少なくありません。

一般的に、気密性や断熱性が低い住宅では、廊下や2階の部屋、脱衣所などがリビングよりも大きく暑く(あるいは寒く)なりやすく、各部屋にエアコンを設置してそれぞれ運転させる必要が出てきます。

一方、高気密・高断熱の住宅では、家全体の熱の出入りが少ないぶん、少ない台数のエアコンでも家じゅうに快適さを届けやすくなります。

ただし、これは間取りや窓の配置、建物全体の断熱バランスによって体感が変わりますので、実際にどの程度の効果見込めるかは、完成見学会などで実際の住まいを体感しながら、個別にご確認いただくことをおすすめします。

大きな窓と吹き抜け、スチールのリブが美しいシースルー階段が開放感を演出する、洗練された木心地の良いリビングダイニング。

「つけっぱなし」がかえって合理的な場合も

一般的な住宅では「こまめにオン・オフする方が節電になる」と思われがちですが、これは住宅の性能によって答えが変わってきます。

先ほどお伝えした通り、エアコンは設定温度に到達するまでの間にもっとも多くの電力を使います。

高気密・高断熱の住宅は外気の影響を受けにくいため、一度快適な室温になれば、その状態が長く保たれやすいという特徴があります。

そのため、短時間の外出であれば、電源を切って再びつけ直すよりも、つけたままにしておく方が、設定温度に到達するまでの電力消費を繰り返さずに済み、結果的に無駄が少なくなるケースがあります。

一方で、長時間家を空ける場合は、電源を切って過ごした方が電気代を抑えやすくなります。

何分・何時間を境にするかは情報源によって幅があり、住宅の断熱性能や外気温、契約している電気料金プランによっても変わってきますので、断定はできません。

目安の一つとして、短時間の外出か、長時間の外出かで使い分ける、という考え方を押さえておくとよいでしょう。

木製の玄関ドアを開けて、明るい外へと出かける男性の後ろ姿と、たたきに置かれたナチュラルな木製シューズラック

ヒートショックの心配が少ないという安心感

家じゅうの温度差が少ないことは、電気代だけでなく健康面でも意味があります。

冬場、暖かいリビングから寒い脱衣所や廊下へ移動する際の急激な温度変化は、ヒートショックの一因になり得るとされています。

特に、これから小さなお子様を迎えるご家庭や、ご両親との同居・近居を考えているご家庭にとって、家じゅうの温度差が少ないことは大きな安心材料になります。

高気密・高断熱の住宅では、この温度差そのものを小さくできるため、ご家族全員が季節を問わず健康的に過ごしやすい環境を目指せます。

もちろん、住宅性能だけですべてのリスクがなくなるわけではありませんが、「寒暖差の少ない住まい」という選択肢があることは、これから家づくりを検討される方にとって知っておいて損はない視点だと考えています。

明るい木目調の床と白い壁で統一された、洗面台と洗濯機置き場のある清潔感豊かな洗面脱衣所。

賃貸住宅でも今日からできる、エアコン効率アップ 工夫

「まだ賃貸だから、性能面での工夫はできない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、賃貸住宅でも今日から始められる工夫はたくさんあります。

ポイントは「熱の出入り口」を意識することです。

カーテンと室外機まわりを見直す

夏場、室内に入り込む熱の多くは、実は窓や扉などの開口部からだと言われています。

厚手のカーテンや遮熱カーテンを使い、日差しの強い時間帯はもちろん、外出時にも閉めておくことで、室内の温度上昇をある程度抑えられます。

特に西日が入る部屋では、レースカーテンだけでなく遮熱タイプのカーテンを組み合わせると効果を感じやすいでしょう。

柔らかな光が差し込むリビングの窓辺に掛けられた、ナチュラルなベージュの遮光カーテンと上品な刺繍入りレースカーテン。

また、意外と見落とされがちなのが室外機まわりです。

室外機は、室内の熱を外に逃がすための重要な役割を担っています。

ベランダに物を置くご家庭も多いかと思いますが、室外機の吹き出し口の前に物を置いてしまうと、せっかく逃がした熱を再び吸い込んでしまい、冷房の効きが悪くなる原因になります。

賃貸住宅で建物自体に手を加えられない場合でも、室外機まわりに十分なスペースを空けておくことは、今日からすぐに実践できる工夫です。

白いタイル調サイディングの壁と金属製の手すりに囲まれた、エアコン室外機が設置されている日当たりの良いバルコニー。

サーキュレーターや扇風機を併用する

部屋の中に空気の流れをつくることで、冷えた空気が部屋全体に行き渡りやすくなります。

エアコンの風が届きにくい部屋の隅や、床付近にたまりやすい冷気を循環させることで、設定温度を下げすぎなくても涼しさを感じやすくなります。

賃貸住宅では窓や建具の位置を変えられない分、こうした「動かせる家電」の工夫が特に効果を発揮します。

木製家具や観葉植物が調和するナチュラルモダンなリビングのフローリングに置かれた、コンパクトな白いサーキュレーター。

電気代にもつながる、簡単セルフメンテナンス習慣

エアコンは、設定温度や使い方だけでなく、日頃のお手入れによっても効率が大きく変わります。

難しい作業は不要で、賃貸でも戸建てでも同じように取り組めます。

フィルター掃除は2週間〜1か月に1回が目安

フィルターにほこりがたまると、空気の通り道がふさがれ、設定温度に達するまでに時間がかかり、電気代の無駄につながります。

目安としては2週間に1回程度のお手入れが紹介されていますが、月1〜2回を目安とする資料もありますので、まずは「2週間から1か月に1回」を目安に、ご自宅のエアコンの汚れ具合を見ながら調整していただくとよいでしょう。

手順としては、まず取り外す前に掃除機でほこりを吸い取っておくと、水洗いの際に部屋を汚しにくくなります。

そのうえで水洗いをし、完全に乾かしてから元に戻すようにしましょう。

生乾きのまま取り付けてしまうと、においやカビの原因になることがあるため注意が必要です。

参考として、6畳用(2.2kW)のエアコンでフィルターを清掃した場合、年間で電気31.95kWhの省エネになり、金額にすると年間で約990円程度の節約になるという試算も紹介されています。

金額としては大きくないように感じるかもしれませんが、フィルター掃除は電気代だけでなく、エアコン本体の負担を減らし、故障の予防にもつながる習慣です。

小さな積み重ねですが、季節を通して続けることで意味のある差になります。

黒いハンディクリーナーを使用して、エアコンのプラスチック製メッシュフィルターについた埃を丁寧に掃除している様子。

数年に一度は内部クリーニングも選択肢に

フィルター掃除だけでは、エアコン内部の熱交換器やファンまでは手が届きません。

目に見えない部分の汚れは、においやカビの原因になることもあります。

専門知識のある事業者に依頼すれば、内部の汚れを取り除くことで性能の回復や空気の清潔性維持につながる可能性があると紹介されています。

数年に一度の目安で検討するのも一つの方法です。

ただし、十分な知識がないまま自分で内部の洗浄を行うと故障の原因になることがあり、また依頼先によってはトラブルが報告されている場合もあります。

依頼する際は、実績や説明の丁寧さなど、信頼できる事業者かどうかを確認したうえで検討されることをおすすめします。

特にお子様がいるご家庭や、アレルギー体質の方がいるご家庭では、空気の清潔さも意識しておきたいポイントです。

この記事のまとめ

エアコンの使い方は、まず「設定温度と室温は違う」という基本を押さえたうえで、自動運転を活用することが節電の土台になります。

そのうえで、高気密・高断熱の住宅にお住まいの方は、こまめな消し忘れを気にするよりも、一定の運転を保つ使い方の方が向いている場合があります。

賃貸住宅にお住まいの方も、カーテンや室外機まわりの工夫、サーキュレーターの併用、フィルター掃除といった、今日からできることがたくさんあります。

住まいのタイプにかかわらず、無理のない範囲で工夫を重ねていただければと思います。

引用元・参照元

よくある質問<FAQ>

Q1. エアコンの設定温度は何度にすればいいですか?

A. 環境省では夏の室温の目安を28℃としていますが、これは設定温度ではなく実際の室内温度の目安です。

気密性や日当たりによって体感は変わりますので、暑さを感じる場合は無理をせず、体調を優先して調整してください。

Q2. 高性能住宅ならエアコンをつけっぱなしにしても電気代は安くなりますか?

A. 高気密・高断熱の住宅は温度を保ちやすいため、短時間の外出時であればつけたままの方が結果的に無駄が少ない場合があります。

ただし、何分・何時間を境に判断するかは住宅の性能や外気温、契約している電気料金プランによって異なりますので、断定はできません。

Q3. 賃貸住宅でもできる節電の工夫はありますか?

A. カーテンで日射を遮る、室外機まわりに物を置かない、サーキュレーターを併用するなど、建物に手を加えなくてもできる工夫はいくつもあります。

フィルター掃除も賃貸で今日から始められる基本の習慣です。

Q4. フィルター掃除はどのくらいの頻度でやればいいですか?

A. 目安は2週間から1か月に1回程度です。

資料によって「2週間に1回」「月1〜2回」と表現に幅がありますので、汚れ具合を見ながら調整してください。

取り外す前に掃除機でほこりを吸っておくと、水洗いの際に部屋を汚しにくくなります。

Q5. 内部クリーニングは自分でできますか?

A. フィルター掃除はご自身でできますが、熱交換器やファンなど内部の分解洗浄は専門的な技術が必要です。

知識のないまま行うと故障の原因になることもあるため、数年に一度を目安に、実績のある信頼できる専門業者への依頼を検討されることをおすすめします。

シンズクラフトの施工エリアについて

弊社では、貝塚市を中心に、泉佐野市・岸和田市・和泉市・熊取町・泉南市・阪南市・田尻町・泉大津市・高石市・忠岡町・河内長野市・大阪狭山市・堺市にて、家づくりのご相談を承っています。

施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせについて

「わが家の場合、どんな使い方が合っているのだろう」「高気密・高断熱の住まいの体感を知りたい」——そんな疑問をお持ちの方は、まずは情報収集からでも大丈夫です。

個別相談や完成見学会では、実際の住まいの温度環境を体感いただくこともできます。

気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。