スタッフブログ

2026年5月1日

【待てば下がる?】
ナフサショックで家は本当に高くなる?住宅会社が語る現状と対策

こんにちは。
シンズクラフトの代表、小野寺です。

ここ最近は、お打合せの席で「ナフサって、家の値段に関係するんですか?」というご質問を本当によくいただくようになりました。

テレビや新聞でも連日取り上げられている話題ですから、気になるのは当然のことだと思います。

今回は、住宅業界で進行中の「ナフサショック」について、貝塚市の現場でお客様とお話ししている内容そのままに、できるだけやさしく整理してお伝えします。

住宅の価格に直結する今だからこそ、知っておいていただきたい内容です。

工務店の打ち合わせスペースにて、住宅模型やPC画面の3Dパースを前にスタッフと施主が床材を選定している様子。

この記事でわかること

なぜ今、ナフサ不足が「住宅価格30%上昇」を招くのか

ナフサとは、原油から精製される石油製品のひとつで、断熱材・配管・サッシ・塗料・接着剤など、住宅で使われる多くの建材の「もと」になる原料です。

普段あまり耳にしない言葉ですが、現代の家づくりは、この一滴の石油由来原料に支えられていると言っても言いすぎではありません。

木造住宅の壁面と天井へ、断熱性能を高める発泡ウレタンを隙間なく吹き付け施工する様子。


2026年3月以降、中東ホルムズ海峡をめぐる情勢の悪化によりナフサの供給そのものが滞り、建材メーカー約4割が在庫に影響を受けたと報じられました。

値上げ幅は最大80%、住宅価格は最大30%上昇する可能性があるとの試算も出ています(毎日新聞・日経新聞2026年4月報道)。

戸建て住宅の建築費のうち、約6割は資材費が占めるとされています。


原料が止まれば、家全体の価格が動く——
それが、ナフサショックが「住宅業界直撃」と言われる理由です。

シンズクラフトの現場でも、樹脂サッシや給湯機器の納期が読みにくくなる場面が出てきており、調達計画を週単位で見直す日々が続いています。

オイルショック・ウッドショック後、住宅価格は本当に下がったのか

「待っていれば、また落ち着くのでは」というお気持ちは自然なものです。

ただ、過去を振り返ると、その期待どおりにいかないケースが多いのも事実でした。

順番に整理してお伝えします。

パソコンのキーボードの前に並べられた、年度別の売上や成長率を示す円グラフと棒グラフの分析資料。
出来事主な要因住宅価格への影響その後の推移
オイルショック(1970年代)原油価格の急騰建材・人件費の大幅上昇元の水準には戻らず定着
ウッドショック(2020〜2022年)木材不足・物流混乱住宅価格の大幅上昇高止まりのまま推移
ナフサショック(2026年〜)ホルムズ海峡情勢・供給不足樹脂建材80%値上げ、最大30%上昇試算現在進行中

いったん上がった住宅価格は、なかなか元に戻らない——
これが過去から学べる現実です。

建材費だけでなく、職人さんの人件費や物流費も同時に押し上げられるため、原料価格が落ち着いた後も、住宅本体の価格には「下げ止まり」が起こりやすい構造になっています。

「待てば安くなる」が通用しない理由——金利という第二の壁

2026年の家づくりには、もう一つ無視できない要素があります。
住宅ローンの金利です。

電卓、住宅模型、住宅ローン計算の資金計画書類が机に並べられた、家づくりの予算シミュレーションのイメージ。

2026年4月、フラット35(融資率9割以下)の最頻金利は2.49%となり、前月比0.24%の大幅引上げとなりました。


さらに、2025年12月の日銀政策金利の引上げを受けて、大手5行すべてが変動金利の基準金利を引上げ、メガバンクの変動金利平均は15年ぶりに1%を超える水準に到達しています。

仮に3,500万円を35年で借りた場合、金利が0.5%違うと総支払額は約300万〜400万円変わります。


建築費が下がるのを待っている間に金利が上がれば、トータルの負担はむしろ増えてしまうことになります。

ここでよくある勘違いを一つ。

「家の価格が下がるのを待つ=得をする」というイメージは、実は限定的にしか成立しません。

家づくりの判断には、次の要素が同時に動いています。

どれか一つだけを見て判断するのではなく、全体のバランスで考えることが大切になります。

建築費が3%下がっても、金利が0.3%上がれば総支払額では逆転する——
そうした計算を、現場の資金計画でも丁寧にお見せするようにしています。

2026年度の補助金「みらいエコ住宅2026事業」も活用の選択肢

2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」は、2025年12月31日で交付申請を終了しました。

2026年度はその後継となる「みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)」が始まっています。

「みらいエコ住宅2026事業 補助金申請書」の書類を指し示しながら、内容を詳しく説明している打ち合わせの様子。
住宅タイプ対象世帯補助額(古家除却時の加算)
GX志向型住宅全世帯110万円/戸(寒冷地125万円)
長期優良住宅子育て・若者夫婦世帯75万円/戸(80万円)
ZEH水準住宅子育て・若者夫婦世帯40万円/戸(50万円)

予算上限に達し次第終了となるため、検討時期によって活用可否が変わります。

シンズクラフトは長期優良住宅・ZEH・BELS等にすべて対応していますので、どの区分が合うかも含めてご相談いただけます。

建材高騰の局面では、こうした制度の活用が実質的な価格抑制策として大きな意味を持ちます。

価格上昇の波の中で、シンズクラフトが続けている3つの工夫

不安を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

原価高騰の局面だからこそ、シンズクラフトが日々続けている工夫を3つご紹介します。

木造住宅の建築予定地にて、スタッフ数名がスコップや測定器を用いて地盤調査や現地の確認を行っている様子。

①仕入れと調達の見直し

私、代表の小野寺は大工出身で、現場目線で「どこにコストがかかっているか」を細かく確認しています。

建材・設備はメーカーや流通を幅広く比較しながら、品質を落とさず調達できるルートを常に見直しています。

標準仕様も定期的に更新し、長く使えてメンテナンスがしやすいものを総合的に評価して採用しています。

値上げの動きが出始めた段階で代替品の検証を進めるなど、先回りの調達も意識しています。

建築現場にて、腰袋を装備した大工が丸ノコを使用して建材を精密にカット加工している作業風景。

②設計段階での原価コントロール

設計担当の小野寺登志美が大切にしているのは「面積を増やさず、暮らしやすさを増やす」という発想です。

廊下を減らしたリビング階段や、玄関→パントリー→キッチンの直線動線など、無駄な空間を省きながら満足度の高い注文住宅を実現します。

これは、原価上昇局面でも費用を抑える有効な手段です。

吹き抜けがある開放的なリビングに、黒のスチールフレーム階段と無垢材のフローリングを組み合わせたモダンな内装。

③品質基準は変えない

価格を抑える工夫はしながらも、UA値0.46・C値0.5以下・耐震等級3・第三者検査機関による全工程検査といった品質基準は変わらず守っています。

「価格を抑える」と「品質を守る」を両立する仕組みづくりが、シンズクラフトの責任だと考えています。

住宅の基礎工事現場にて、ヘルメットを着用した技術者が配筋の間隔を計測・記録している品質管理の様子。

2026年の今、家づくりのタイミングを判断する3つの軸

世の中の動きだけでタイミングは決まりません。

お子さまの成長、ご両親との距離、お仕事の状況など、ご家族ごとの事情も大きな判断材料です。

判断に迷われたら、次の3つの軸で整理してみてください。

  1. 建築費の動向(ナフサショックの進行状況)
  2. 金利の動向(2026年は上昇局面)
  3. 補助金の枠(みらいエコ住宅2026事業の予算残)

泉佐野市や貝塚市のお客様からも、「今動くべきか、もう少し様子を見るべきか」というご相談が増えています。

シンズクラフトでは、家づくり勉強会や資金セミナー、個別相談の場で、こうした情報を整理してお伝えしています。

判断材料を持ち帰っていただくことを目的としていますので、すぐに契約を決める必要はありません。

【結論】2026年のナフサショック時代、家づくりで持つべき判断基準

ナフサショックによる建材高騰は2026年も継続見込みで、「待てば下がる」と判断するのは難しい局面です。建築費・金利・補助金を総合的に見て、ご家族にとっての最適なタイミングを考えることが、後悔のない注文住宅につながります。

シンズクラフトの施工エリアについて

シンズクラフトは、お引き渡し後のアフターメンテナンスまで責任を持ってお応えするため、貝塚市の事務所から車で1時間圏内を主な施工エリアとしています。

「主な施工エリア」
貝塚市・泉佐野市・岸和田市・和泉市・熊取町・泉南市・阪南市・田尻町・泉大津市・高石市・忠岡町・河内長野市・大阪狭山市・堺市

何かあった際にすぐ駆けつけられる距離感を大切にしながら、地域に根ざした注文住宅づくりに取り組んでいます。 エリア外でご検討中の方も、状況によってご相談に応じられる場合がございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

建材価格や金利が動く今だからこそ、ご自身の家づくりを落ち着いて整理する時間を、シンズクラフトが地域のパートナーとしてお手伝いいたします。