スタッフブログ

2026年4月21日

【土地が先はリスク?】
不動産屋に先に行くと起きる、「総予算」崩壊のよくある落とし穴とは?

こんにちは。
シンズクラフト代表の小野寺伸也です。

「土地を先に買って、それから家を建てよう」——この順番で動いてしまったことで、後から予算が大幅に不足し、
理想の家づくりを大きく変えざるを得なくなったというご相談を、これまで何件もお受けしてきました。
決して特別なケースではなく、家づくりを始めたばかりのご夫婦が陥りやすい、典型的な落とし穴のひとつです。

この記事では、「土地が先か、建物が先か」というテーマを通じて、
総予算が狂ってしまう本当の理由と、失敗しない考え方の道筋を整理してお伝えします。

「売地」の看板が立つ空き地の前で、図面を広げて建物の配置を検討する夫婦。

この記事でわかること

土地を先に買うと、建物の予算がなぜ「数百万円」消えるのか

家づくりを考え始めたとき、多くのご夫婦が最初に向かうのは不動産屋さんです。

「まず土地を探してから、家のことを考えよう」
という気持ちは、ごく自然な流れだと思います。

ただ、ここに大きな落とし穴があります。

不動産屋さんが提示してくれるのは、あくまでも「土地の価格」だけです。

その土地に家を建てるためにいくら必要か、どんな制約があるか、
追加でどんな費用がかかるかは、建築の視点がなければ判断できません。

たとえば、「予算4,500万円で考えていて、1,500万円の土地を購入しました」という方がいたとします。

残りの3,000万円で家が建てられると思いがちですが、実際には次のような費用が別途かかってきます。

住宅ローンの計算や諸費用の算出のために、電卓を叩いて資金計画を立てている手元のアップ。
費用の種類内容の例目安
諸費用
(登記・税・ローン手数料)
土地購入に伴う各種手続き費用土地代の約5〜8%
地盤改良費地盤が弱い場合の補強工事50〜200万円程度
(地盤条件による)
外構・造成費駐車場・塀・フェンス・造成100〜300万円程度
設計・申請費用確認申請・設計料など50〜100万円程度
家具・家電・カーテン新生活に必要な一式100〜300万円程度
引越し・仮住まい費用工事期間中の生活費状況による

これらを合算すると、「建物本体に使える予算」は思った以上に少なくなります。

【1,500万円の土地を買って「残り3,000万円」
と計算していたはずが、
実際には1,900〜2,600万円程度しか建物に回せない】

というケースも珍しくありません。

「総予算=土地代+建物代」という計算式が最もよくある誤解です。

実際には、このふたつを足した金額に、
さらに【400〜1,000万円以上の諸費用が上乗せされることを前提に】考える必要があります。

不動産屋と工務店では「判断できる情報」がまったく違う——どちらに先に行くべきか

不動産屋さんは土地のプロです。

価格・立地・学区・法的な権利関係など、土地に関する情報を豊富に持っています。

一方で、
「その土地に何坪の家が建てられるか」
「どんな制約があるか」
「建築コストへの影響がどれくらいか」
といった視点は、本来の専門領域ではありません。

工務店は建物のプロです。

間取り・構造・性能・費用のバランスを判断しながら、
「この土地だと建物プランにどんな影響が出るか」
を先読みすることができます。

つまり、「土地を買ってから工務店へ」という順番は、
建物側の視点がまったくないまま大きな買い物をすることを意味します。

シンズクラフトの打ち合わせスペースで、図面を囲みながら笑顔で家づくりの相談をするスタッフとご夫婦。

ここで少し考えてみてください。

「予算2,500万円で家を建てたい」
と思ったとき、土地にどのくらいの金額をかけてよいのか、すぐに答えを出せますか。

多くの方は「なんとなく半分くらい?」と感じるかもしれません。

でも実際には、建物の広さ・性能・仕様・外構の計画によって、
許容できる土地の予算は大きく変わります。

建物の概算を先に持っておかないと、土地の適正価格すら判断できないのです。

価格が同じ土地でも、建築コストが「100万円以上」変わる理由

建物の費用を大きく左右する土地の条件は、
見た目だけでは判断できないものが多くあります。

代表的なものを整理します。

建築予定地の現場で、工務店のスタッフが施主と一緒に土地の状況を確認している様子。

【地盤の強さ】

軟弱地盤だと、地盤改良工事が必要になります。

費用は50〜200万円程度と幅があり、
地盤の状態や必要な工法によって大きく変わります。

購入前の段階では正確な金額を出すことが難しいため、
「地盤リスクとしての予備費」を
概算段階から見込んでおくことが現実的です。

貝塚市・泉佐野市周辺でも、エリアや地番によって地盤条件は異なります。

住宅建築の着工前に行われる、スクリュー状の重機を用いた地盤改良工事の現場風景。

【接道・セットバックの有無】

道路と土地の接し方によって、建物の位置や大きさに制限が生まれることがあります。

「広い土地だと思ったのに、実際に建てられる面積が少なかった」
というケースはよくあります。

住宅街にある角地の更地。境界線や周辺道路の状況がわかる土地の風景

インフラの整備状況

上下水道の引き込みが未整備の場合、整備費用が別途かかります。

電柱の位置によっては、外構計画に影響が出ることもあります。

擁壁・崖地条件

高低差のある土地では、擁壁工事や造成工事が必要になる場合があります。

数十万〜数百万円の費用が発生し得るリスク要素です。

これらはすべて、建築の視点で土地を見なければ気づけないポイントです。

不動産屋さんから提示された価格がいくら魅力的でも、
建物費用に与える影響を総合的に見なければ、
本当の意味での「お得な土地」かどうかは判断できません。

工務店に先に相談すると、土地探しの「判断軸」がこう変わる

テーブルに広げた間取り図や土地の図面を指し示しながら、施主とスタッフが真剣に打ち合わせをしている手元。

工務店に先に相談することで、次のような判断軸が手に入ります。

シンズクラフトでは、土地探しの段階から建築の視点でサポートする「土地バンク」の仕組みを活用しています。

土地情報を単に集めるのではなく、
「その土地でどんな暮らしが実現できるか」
「総費用として無理のない計画になるか」
を一緒に検討できる体制を整えています。

「月々の返済額」だけで決めると危ない——総予算を正確に把握する手順

資金計画で大切なのは、「月々の返済額」から逆算するのではなく、
「総額で何が必要か」を先に整理することです。

返済額だけを見ていると、
光熱費・固定資産税・メンテナンス費・教育費・車の買い替えなど、
将来の支出が視野に入らなくなります。

総予算を考えるときに含めるべき費用の全体像は、おおよそ次のように整理できます。

住宅ローンの返済シミュレーション表や資金計画書、火災保険の案内を前に、電卓とペンで予算を確認している様子。
費用カテゴリ主な内容
土地代購入価格
建物本体工事費基礎・構造・内外装・設備
付帯工事費地盤改良・外構・造成など
諸費用登記・ローン手数料・火災保険・税金など
家具・家電・カーテン新生活に必要な一式
引越し・仮住まい費工事期間中の生活コスト
予備費想定外の費用に備えるバッファ

「本体価格だけを見て決めた」という方が、
後から「こんなにかかるとは思わなかった」と感じるのは、この全体像を最初に把握できていなかったからです。

建物・土地・費用の3つを同時に見渡せる相談の場を早い段階で持つことが、予算を守るための現実的な手順です。

【まとめ】土地探しの「順番」ひとつで、家づくりの総予算は数百万円変わる

家づくりで予算が狂う最大の原因は、土地と建物を別々に考えてしまうことです。

工務店に先に相談し、総予算の全体像と建物の概算を把握してから土地探しを進めることで、
現実的で後悔のない判断ができるようになります。

まず相談の場を持つこと——それが、予算を守る最初の一歩

「何から始めればいいかわからない」「不動産屋に行く前に、何を知っておけばいいの?」
そういった段階から、まずご相談いただける場をご用意しています。

シンズクラフトでは、資金計画・土地探し・建物プランを初期段階から一緒に整理できる個別相談や、
家づくりの基礎知識を体系的に学べる勉強会を設けています。

「まだ何も決まっていない」という状態でも歓迎です。
むしろその段階こそ、全体像を整理するには最適なタイミングです。

貝塚市・泉佐野市を中心に、地域の実情をよく知るスタッフが丁寧に対応いたします。

個別相談・家づくり勉強会・完成見学会のご予約は、お気軽にお問い合わせください。

自然素材の木目が温かい、シンズクラフトの打ち合わせオフィス内観。

シンズクラフトの施工エリアについて

シンズクラフトでは貝塚市を中心に、
泉佐野市・岸和田市・和泉市・熊取町・泉南市・阪南市・田尻町・泉大津市・
高石市・忠岡町・河内長野市・大阪狭山市・堺市を主な施工エリアとしております。

「建てたら終わり」ではなく、
住み始めてからも迅速に駆けつけられる距離であることを大切にしています。

定期点検やアフターフォローも含め、
長くお付き合いできるエリアに絞ってご対応しているのは、そのためです。

上記エリア外でお考えの方も、状況によって柔軟にご対応できる場合もございますので、まずは一度ご相談ください。