2026年4月3日
こんにちは。
シンズクラフト代表の小野寺伸也です。
「新築住宅の8割以上に何らかの不具合がある」──そんなデータが、2026年3月に公表されました。
出典は、住宅診断の第三者機関として知られる株式会社さくら事務所。
2025年に実施した1,370件のホームインスペクション(住宅診断)をもとに集計された、実調査に基づく数字です。
「まさか」と感じた方も、「やはり心配だった」という方もいるかもしれません。
どちらの受け止め方も、家づくりを真剣に考えているからこそだと思います。
この背景には、2025年4月に施行された建築基準法の改正──
いわゆる「4号特例の縮小」による審査期間の長期化と、それに伴う工期圧迫があると、さくら事務所は分析しています。
品質の重要性が問われている時代だからこそ、第三者検査の意義も改めて注目されています。
今回の記事では、調査データをもとに現場で何が起きているのかを整理し、
家づくりの計画段階で確認しておきたいことをお伝えします。
貝塚市をはじめ関西圏でお家を検討されている方にも、ぜひ参考にしていただければと思います。

・新築住宅の82.0%に不具合が確認された背景
・不具合が集中しやすい部位(窓・基礎・外壁)
・2025年4月の建築基準法改正の影響
・契約前に確認すべき品質管理の3つの視点
・シンズクラフトの第三者検査体制
株式会社さくら事務所が2025年に実施した
新築一戸建てのホームインスペクション(住宅診断)は、全国1,370件を対象としたものです。
その結果、何らかの不具合が確認された住宅は全体の「82.0%」。
前年(2024年)の76.4%から5.6ポイント上昇しており、近年で最も高い水準となりました。
1棟あたりの平均指摘箇所数は「16.7か所」(中央値15.0か所)。
「完成後の見た目に問題がなくても、内部に複数の不具合が存在するケースが多い」
というのが、この調査の示す現実です。

(出典:株式会社さくら事務所「2025年 新築一戸建てホームインスペクション統計データ」)
調査で明らかになった不具合指摘率の上位3部位は、以下のとおりです。
| 順位 | 部位 | 指摘率 |
|---|---|---|
| 1位 | 開口部(窓・ドア) | 47.7% |
| 2位 | 基礎・床下面 | 35.5% |
| 3位 | 外壁仕上げ | 31.9% |
(出典:株式会社さくら事務所「2025年 新築一戸建てホームインスペクション統計データ」)
窓やドアまわりは施工の精度が問われる箇所です。
基礎や床下は完成後に目視できなくなるため、施工中の段階的な確認が欠かせません。
外壁も、防水処理の状態は仕上げ材の下に隠れてしまいます。
「完成したあとでは確認できない」部位に不具合が集中しているという点が、
この調査の最も重要なメッセージの一つです。

2025年4月1日、建築基準法の改正が施行されました。
これまで小規模木造住宅(いわゆる「4号建築物」)は、確認申請において構造審査が省略できる「4号特例」の対象でした。
今回の改正では、2階建て・延床面積300㎡以下の木造住宅の多くが「新2号建築物」に再分類され、構造図書・省エネ計算書の提出と審査が義務化されています。
その結果、確認申請の審査期間が長期化し、
着工までの工期が圧迫されるケースが増加しました。さくら事務所の分析によると、
不具合指摘件数が7〜11月にかけて増加している背景の一つに、この法改正による現場の混乱があるとされています。
審査対応に追われる中で現場の目配りが不足し、施工精度のばらつきや確認不足が
生じやすくなっている、というのが現状です。

住宅の品質を確かめようとしても、
完成後の内覧では壁の中・床下・天井裏を直接確認することはできません。
表面の仕上がりがきれいでも、その内側の施工状態は見た目からは判断できません。
では、どこで判断するか。一つの基準は、「工事の過程が確認できる仕組みがあるか」です。

施工会社の自社チェックとは別に、
第三者の検査機関が工事の各段階で確認を行っているかどうかは、品質管理の基本的な指標の一つです。
「検査をしている」と説明を受けた場合でも、それが自社の社員による確認なのか、
独立した第三者機関によるものなのかによって、意味合いが大きく異なります。
第三者検査とは何か、誰が・どのタイミングで・何を確認しているのかを、事前に確認しておくことが大切です。
検査の内容が、写真・日時・指摘内容・是正内容とともに記録されているかどうかも、確認しておきたいポイントです。
記録が残っていれば、完成後のトラブル時にも状況を整理しやすくなります。
「どの工程で、どのような確認が行われたか」が書面として残っている住宅は、
品質の透明性という観点からも信頼の根拠になります。
基礎・構造・防水など、
完成後に目視できなくなる工程こそ、検査の対象として明確に設定されているかを確認してください。
「完了検査だけ」「外観のみの確認」では、見えない箇所の施工品質を担保することはできません。
段階的に・複数回・工程ごとに検査が行われているかどうかが、
品質管理の実効性を見極めるうえで重要な判断材料になります。

建売住宅や中古住宅の場合、工事中の記録を確認できないケースが多くあります。
「施工中の検査記録はありますか?」
という問いかけ自体が、販売会社・施工会社の品質管理への姿勢を測るうえで有効な手がかりになります。
開示が保証されているわけではありませんが、
その問いへの対応の仕方に、品質管理に対する考え方が表れることがあります。
シンズクラフトでは、全棟に株式会社家守りによる第三者検査を導入しています。
検査は以下の工程で、最低6回・最大10回実施しています。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| ①基礎配筋検査 | 鉄筋の径・ピッチ・かぶり厚の確認 |
| ②土台伏せ検査 | 土台・大引きの設置状況の確認 |
| ③構造体・金物検査 | 柱・梁・筋交い・接合金物の確認 |
| ④防水下地検査 | 透湿防水シートの施工状態の確認 |
| ⑤外壁防水検査 | サッシまわり・外壁防水の確認 |
| ⑥完了検査 | 仕上がり全体の最終確認 |
すべての検査結果は、
写真・日時・指摘内容・是正内容とともに報告書として記録・保管しています。
この記録は、定期点検やトラブル発生時の根拠資料としても活用できます。

最後に、この記事でお伝えしたことを整理します。
1.「第三者検査が施工中に入っているか」─自社確認との違いを理解したうえで確認する
2.「検査結果が写真・記録として保管されているか」─品質の透明性を担保する仕組みがあるか
3.「基礎・構造・防水など、見えない工程が検査対象か」─段階的・複数回の検査が実施されているか
この3点は、施工会社を選ぶ際の具体的な確認項目として活用できます。
住宅の品質は、完成後の見た目だけでは判断できません。
「どのような過程で建てられたか」を事前に確認することが、長く安心して暮らせる家づくりの基盤になります。
家づくりについて整理したいことがあれば、見学会や個別相談の場をご活用ください。
資料請求だけでも構いません。疑問や不安を整理するきっかけになれば幸いです。

シンズクラフトでは、
お引き渡し後も末永く安心して暮らしていただけるよう、迅速な対応が可能な範囲に施工エリアを限定しております。
「主な施工対象エリア」
貝塚市、岸和田市、泉佐野市、和泉市、熊取町、泉南市、阪南市、田尻町、泉大津市、
高石市、忠岡町、河内長野市、大阪狭山市、堺市
何か困ったことがあった際、すぐにお伺いできる距離であることを大切にしています。
建ててからが本当のお付き合いの始まり。地域に根ざしたパートナーとして、皆さまの暮らしに誠実に向き合い続けます。
※上記以外のエリアでご検討中の方は、お気軽に担当までご相談ください。
•株式会社さくら事務所「2025年 新築一戸建てホームインスペクション統計データ」(2026年3月3日公表)
•国土交通省「4号特例が変わります」(令和4年建築基準法改正、2025年4月1日施行)