2024-05-07

第一種換気と第三種換気どちらがいい?

 

こんにちは!ヤマモトです。
先日、次女がこどもの日にちなんで製作したこいのぼりを持って帰ってきたのですが、保育園で振り回しすぎたようで持ち手のところがぐしゃぐしゃになった状態での持ち帰りでした。本人はかなり気に入っていて、「これ保育園で作ったねん!」と自慢げに言い、折れたこいのぼりを振りながら、機嫌良くこいのぼりの歌をうたっていました♩

さて、話は変わりますが5月に入り暦の上では立夏を迎えました。日も長くなり、暑さを感じる日もありますが、寒くはなく、湿度が低く爽やかな風が吹いたりと、とても過ごしやすい季節になってきましたね。ですがその一方で、イネ科の花粉症が時期を迎えたり、西から吹く偏西風によって黄砂が飛来し、健康被害、洗濯物の被害、車の汚れや傷などを引き起こしています。今回のブログではこれらと関係してくる換気についてのお話をしていきたいと思います。

 

 

一般的に換気には主に以下の3種類があります。

 

換気システムの種類

  • ・第一種換気
  • ・第二種換気
  • ・第三種換気

 

この3種類の中でも第二種換気は病院などのクリーンルームで使われる換気方法で、一般的な木造住宅に使われることはほとんどありませんので省略させていただきます。
第一種換気と第三種換気の違いをそれぞれのメリット、デメリットを交えつつ、ご説明いたします。

第一種換気…給気・排気の両方を機械を用いて換気する方法です。機械を用いて換気を強制的に行うため、効率的な換気が可能です。

 

 

メリット

  • ・効率的な換気が実現しやすい
  • ・さらに熱交換器を使うことでより一層外気の影響を受けにくくすることができる
  • ・簡単なフィルター掃除とエレメントの水洗いだけでいい

 

メリットのお話で熱交換器という言葉が出てきましたが、熱交換器とは名前の通り、熱交換を行う機器のことをいいます。ですが、そもそも熱交換という言葉にあまり馴染みがない方もいらっしゃるかと思いますので、補足させていただきます。
熱交換とは、換気の際、屋外に排出する汚れた空気(排気)から熱を回収し、新鮮な外気を室内に取り入れる(給気)時に、その熱を再利用する換気方法のことです。
この仕組みにより、外気温は室温に近づいてから室内に給気されます。
ダクトレス式でもダクト式でも熱交換換気は可能です。

 

デメリット

  • ・導入コストが高い
  • ・電気代(ランニングコスト)も高い
  • ・メンテナンスを怠ると一気に換気効率が落ち、必要な量の換気ができない場合がある

 

第一種換気は給気も排気も機械を用いるため、導入コストが他の換気方法よりも高くなる傾向にあります。さらに、ダクト式の第一種換気であれば、天井裏や床下に配管をする工事も追加されるため、工事費用も高くなってしまいます。第一種換気を導入する際には、予算を確認し、住宅会社と相談しながら決める必要があるでしょう。

第三種換気…排気を機械で強制的に行う換気方法です。もっとも一般的に行われている方式ですが、計画通りの換気を実現するためには、とても高い気密性能が必要です。また風の強い日や上下階の温度差がある場合は換気性能が左右されてしまうという事もあります。

 

 

メリット

  • ・導入コストが安い
  • ・メンテナンスが簡単

 

デメリット

  • ・温度と湿度の調節ができない
  • ・気密性がないと効率よく換気ができない
  • ・室内の空気をクリーンに保てない

 

第三種換気は、給気を自然に行うため第一種換気のように温度と湿度の調節ができません。そのため、給気の際には暑い空気や冷たい空気を取り込んでしまいますし、排気の際には室内で温度調節した熱が外に逃げてしまいます。湿度調整もできないので夏の湿度の高いジメっとした空気も室内にとりこんでしまいます。また、冬であれば、冷たい空気を取り込んでしまうだけでなく、湿度調整ができなくなり、室内も乾燥してしまうため、感染症にも掛かりやすくなる可能性があります。これでは快適に過ごすためにエアコンを稼働させる時間が多くなってしまうなどの影響が出てしまうでしょう。エアコンに大きな負荷がかかることから電気代も余計にかかってしまいます。
そして室内の空気をクリーンに保てないというデメリットもあります。ある程度の効果が期待できる一方で、花粉やほこり、PM2.5などの侵入を防ぐわけではありません。フィルターがついているものもありますが、ほとんどの第三種換気システムではフィルターがついておらず、花粉やPM2.5など、汚れた空気が室内に入り込むことも多いのが現状です。効果を高めるためには適切なフィルターの選択や換気タイミングの調整、室内の清潔さの維持など、複数の対策を組み合わせて実施することが必要になります。
こう見てみるとそれぞれメリット・デメリットがあり、どの換気システムにすればいいのか悩んでしまいますね。

次週、換気システムを選ぶポイントとシンズクラフトで採用している換気システムについてお話したいと思います。

 

 

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